1. 一般的な原則
標準的な組版での行送り | 二分か二分四分 |
行長が長くなるほど、行送りを広く設定する。 | 目が行頭を捉える事が難しいから。 |
2. 書体と行送り
かなが大きい書体 | 行送りを広めに設定することが望ましい。 |
ゴシック体 | 明朝体系よりも行送りを広めに設定するのが望ましい。 |
一般的には、同一サイズでの書体では漢字は仮名よりも大きいが、近年の傾向としては、かなが大きくなっていることに留意します。小仮名を用意した書体も最近では再設計されています。
3. 書体サイズと行送り
書体サイズが小さければ | 行送りを広めに設定する事が望ましいです。 |
4. 組み方向と行送り
同一文ならば | 行送りの広さは「タテ組み < ヨコ組み」の関係が望ましいです。 |
同じ行長では | 行送りの広さは「タテ組み < ヨコ組み」の関係が望ましいです。 |
5. 書体と行長
同じ行長では | 行の長さは「明朝体系 < ゴシック体系」の関係が望ましいです。 |
6. 本文(テキスト)の内容と行送り
テキストの内容が難しい場合 | 行送りを十分にとる方法もあります。(行送りを読ませる) |
ルビ(ふりがな)がある組版 | 二分(全角の50%)以上の行送りが必要です。※ルビは使用活字書体の半分のサイズを用いるため。 |
7. 組み方向と行長
同一文ならば | 行の長さは「ヨコ組み < タテ組み」の関係が望ましいです。 |
8. 読者対象と行送り/行長
- 読書対象の年齢層を考慮します。
- 熟練した読者層か、読書が習慣化していない若年層かを考慮します。
9. 予算と行送り/行長
全体のページ数が多く、しかも経済的(予算的)に余裕がある場合 | 行送りをやや広めに |
しかも行長もやや短めに設定する方が、読み手の目が疲れません。さらには、版面が落ち着きます。